不整脈

|カテーテルアブレーション |薬物療法 |非薬物療法|心房粗動|上室頻拍発作|3次元解析|伝導の遮断|

診療概要

不整脈は生命に影響しない良性のものから、突然死に至る悪性のものなど、様々な疾患があります。症状も、同じ不整脈でも、人によっては症状が全くなかったり、救急車で搬送されたりと、実に様々です。よって、治療についてもその人その人に合った治療を選択することになります。

当院は日本不整脈心電学会の不整脈専門医の指導の元、全国367施設の不整脈専門医研修施設のうちの一つに認定されています。当院では不整脈疾患の薬物療法、非薬物療法など、最新の知見をもとに最新機器を用いた治療が可能です。非薬物療法と薬物療法の組み合わせを、その人に一番合った治療を症状や検査などを行いながら個々に対する治療について検討をしています。

症状があればもちろん、症状がなくても心電図に不整脈を認める場合にはまず当院へ来ていただければと思います。

3次元解析で進化する不整脈治療

不整脈発作の解析には3次元解析装置が使われます。
 
カテーテルの先端に埋め込まれた磁石と、体外に設置された3か所の磁石によって、数ミリ単位で位置情報を表現することができます。自動車のカーナビのGPSと同じ原理です。この3次元の位置情報に不整脈の発作時の電気情報と時間情報を組み合わせます。そうすると、不整脈発作が心臓のどの部位をどのように伝導して発作が維持できているのかが解析されます。

この解析情報をもとに、どの部位の伝導を遮断すれば発作が停止するのかを考え、治療してゆきます。3次元の位置情報は事前に造影CT検査を行うと、その情報を使用することもできます。

動画1 通常型心房粗動の解析
右心房の三尖弁の周囲を旋回している様子がわかります。
この症例は三尖弁の一部を通電することにより、心房粗動は停止し、誘発しても不整脈発作は出現しなくなりました。

動画2 上室頻拍発作の解析
事前に撮影した造影CTの3次元画像上にカテーテルで記録した電気情報と時間情報を張り付けたものです。右心房の側壁を必ず通過する、心臓全体を回路として旋回する不整脈であることが判明しました。右心房の側壁に対する治療で不整脈が治療中に停止し、誘発されなくなりました。

動画3 上室頻拍発作の解析
この発作は、今までの動画1、2とは違い、左心房の一部から異常な電気興奮が出現しており、それが心臓全体に広がっている様子がわかります。
異常な電気興奮の出現している部位に対して通電を行うことで、通電中に不整脈発作が停止し、正常な脈に戻りました。
 
このように、最新の検査機器を使用する事により、不整脈の発生機序、持続機序が解析でき、治療成績の向上に貢献しています。

治療実績(2022年度)

  • カテーテルアブレーション 115件
  • ペースメーカー 86件
  • 除細動器 1件
  • 両室ペーシング 5件

詳細はこちらでご覧になれます

緊急受診依頼はこちら(03-3399-1101)

緊急受診依頼・紹介予約はこちら

TOP